吸気スキャン異常がない場合の呼気高分解能CTスキャンでの空気捕捉:肺機能検査および鑑別診断との相関。 :American Journal of Xoentgenology:Vol. 170,No.5(AJR)

要約:

呼気スキャンで空気捕捉を示した吸気高分解能CT(HRCT)スキャンで正常な所見を有する患者の鑑別診断と肺機能の相関を説明したい。

びまん性肺疾患が疑われる273人の連続した患者におけるHRCTスキャンをレビューした。 HRCTは1-2cm間隔で吸気スキャンと三つのレベルで呼気スキャンから成っていた。 呼気トラッピングを示すと考えられる研究は二つのグループに分けられ,一つは吸気スキャンで正常な所見を有し,一つは吸気スキャンで異常な所見を有する。 これらの群の肺機能検査結果を,吸気および呼気HRCTスキャンで正常な所見を有する患者群と比較した。

四十から五患者は呼気HRCTスキャンで空気トラップを示した。 これらの45人の患者のうち、吸気高解像度CTスキャンは36(気管支拡張症、閉塞性細気管支炎、喘息、慢性気管支炎、および嚢胞性線維症)で異常所見を示した。 残りの九人の患者では、吸気HRCTは正常な所見を有していた;これらの九人の患者の条件は、閉塞性細気管支炎(n=5)、喘息(n=3)、および慢性気管支炎(n=1)が含まれ 肺機能検査の結果は,吸気-呼気HRCTスキャンの正常所見と,吸気-呼気hrctスキャンの異常所見との間に中間的であった。

吸気スキャンで正常な所見を有する患者の呼気HRCTスキャンでの空気捕捉は、閉塞性細気管支炎および喘息と関連することが最も多い。 これらの疾患のいずれかを有する可能性のある患者に呼気スキャンを得ることが推奨される。

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